【2025年決定版】外国人のための日本の銀行口座開設完全ガイド:「在留6ヶ月の壁」を乗り越える方法


CEO / Native Japanese Expert
更新日: 2025年11月25日
「来日6ヶ月未満だから銀行口座が作れない」と諦めていませんか?実は、入国直後でも作れる銀行は存在します。審査に落ちないための「4つの必須アイテム」と、電話番号がない状態から口座を作る裏技を完全解説。
はじめに:なぜ日本の銀行開設はこれほど難しいのか?
「日本に来て、最初に直面した試練は日本語ではありませんでした。銀行口座の開設でした」
これは、私たちがインタビューした多くの外国人が口にする言葉です。 あなたはすでに、銀行の窓口で「No」と言われる経験をしたかもしれません。あるいは、複雑な書類の山を前に途方に暮れているかもしれません。
安心してください。それはあなたの日本語能力のせいではありません。日本の銀行システムは、マネーロンダリング防止のための厳格な「法規制(Foreign Exchange Act)」に基づいて運用されているからです。
しかし、正しい知識と戦略があれば、この壁は突破できます。
この記事では、2025年11月時点の最新情報と、先輩在留外国人のリアルな口コミに基づき、**「どの銀行に行けば、最短で口座を作れるか」**という唯一の正解を提示します。
この記事でわかること
- ✅ 結論: 来日6ヶ月未満でも口座を作れる「唯一の銀行」
- ✅ 本音: アプリ申請と窓口、どっちが正解?(口コミ検証)
- ✅ 裏技: 電話番号がない状態でも口座を作る方法
- ✅ 節約: 「非居住者手数料」を回避して送金する方法
⚠️ 重要なお知らせ (2025年11月更新) 2025年12月1日をもって、現行の健康保険証は本人確認書類として使用できなくなります。マイナンバーカードをお持ちでない方は、**今すぐ(11月中に)**口座開設を完了させることを強く推奨します。12月以降は審査がさらに厳格化される可能性があります。
最大の難関「在留6ヶ月ルール」の正体と対策
銀行の窓口で断られる理由の90%は、このルールによるものです。
1. なぜ「6ヶ月」なのか?
日本の法律(外国為替及び外国貿易法)では、入国から6ヶ月未満の外国人は**「非居住者 (Non-Resident)」**と定義されます。 日本の銀行の一般的な普通預金口座は「居住者」向けに設計されているため、法的には「非居住者には口座を提供できない(または機能制限付きの口座しか提供できない)」のです。
2. 6ヶ月未満でも開設できる「例外」はあるか?
あります。以下の2つのルートが存在します。
ルートA:ゆうちょ銀行 (Japan Post Bank)
- 条件: 在留期間の満了日まで3ヶ月以上あること。
- 特徴: 日本で最も外国人に対して柔軟な銀行です。入国直後であっても、3ヶ月以上のビザがあれば「通常貯金」を開設できる可能性が極めて高いです。
ルートB:就労証明書を使う (SBI新生銀行など)
- 条件: 日本国内の企業で働いていることを証明できること(社員証、雇用契約書など)。
- 特徴: 6ヶ月未満であっても、日本で働いている実態があれば「居住者」として扱われる特例があります。
クイック判定:あなたにおすすめの銀行は?
| あなたの状況 | 推奨される銀行 | 成功率 |
|---|---|---|
| 学生・無職 (来日6ヶ月未満) | ゆうちょ銀行 | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
| 会社員 (来日6ヶ月未満) | SBI新生銀行 or ゆうちょ銀行 | ⭐⭐⭐⭐ |
| 誰でも (来日6ヶ月以上) | 楽天銀行, SBI新生銀行, etc. | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
銀行口座開設に必要な「4種の神器」(書類完全ガイド)
銀行に行く前に、この4つが揃っているか確認してください。1つでも欠けていると、その場で帰宅することになります。

1. 在留カード (Residence Card) [必須]
これがあなたの身分証明書の核です。
- 重要チェック: 裏面に「現在の住所」が記載されていますか? 入国直後で住所が未定の場合、口座は作れません。まずは市役所で住民登録を行い、裏面に住所を印字してもらうことが絶対条件です。
2. 日本の電話番号 (Japanese Phone Number) [最重要ボトルネック]
多くの外国人がここで躓きます。銀行は「連絡が取れる日本の携帯番号(090/080/070)」を要求します。
- 050番号(IP電話)は?: ほとんどの銀行でNGです。SMS認証ができないため、セキュリティ要件を満たしません。
- 友人の番号は?: NGです。必ず本人名義である必要があります。
解決策: 銀行口座がなくても契約できるSIMカードを先に手に入れましょう。これらは「銀行口座を作るための鍵」です。
💡 銀行口座なしで契約できる推奨SIM 「銀行がないと電話が作れない、電話がないと銀行が作れない」というジレンマを解決できるのは以下の2社だけです。
- Mobal SIM: クレジットカード不要。パスポートだけで契約可能。
- GTN Mobile: 外国人専門。コンビニ払いでOK。
3. 住民票 (Certificate of Residence)
一部の銀行(特に窓口開設時)で求められます。マイナンバー(個人番号)の記載有無は銀行の指示に従ってください。
- Tips: マイナンバーカードを持っていれば、コンビニで24時間取得可能です。
4. 印鑑 (Hanko / Inkan)
「まだハンコが必要なの?」——2025年現在、状況は変わりつつあります。
- アプリ/ネット銀行: 基本的に不要です(サインまたは顔認証)。
- ゆうちょ銀行(窓口): 必要になるケースが多いです。
- アドバイス: 100円ショップのハンコは避けましょう(銀行印として登録できない場合があります)。
おすすめ銀行3選 徹底比較:あなたに合うのはどこ?
1. ゆうちょ銀行 (Japan Post Bank)
- 結論: 迷ったらこれ。 日本で最初の銀行口座はゆうちょ一択です。
- 理由: 審査が最も柔軟で、全国どこにでもATMがあります。アプリ(ゆうちょ手続きアプリ)を使えば、窓口に行かずに顔認証で開設可能です。
2. SBI新生銀行 (SBI Shinsei Bank)
- 結論: 英語で銀行取引をしたいならこれ。
- 理由: ネットバンキングが英語に対応しており、日本語が苦手な方でも安心です。「ステップアッププログラム」により、条件を満たせば他行宛振込手数料が月1回〜無料になります。
3. 楽天銀行 (Rakuten Bank)
- 結論: 生活が落ち着いた2行目に最適。
- 理由: 完全オンラインで完結し、楽天ポイントが貯まります。ただし、「非居住者(来日6ヶ月未満)」は明確に開設不可です。半年待ってください。
🗣️ 先輩たちのリアルな口コミ (User Voices 2024-2025)
RedditやX(Twitter)に寄せられた、日本在住外国人の「成功談」と「失敗談」を隠さず紹介します。
✅ 成功体験 (Good News)
Redditユーザー (2025) 「来日1週間目でゆうちょ口座開設に成功した。アプリには英語があるし、窓口で日本語攻めに遭うよりずっと気が楽だったよ。」
Xユーザー (会社員) 「社員証を見せたら、SBI新生銀行でも『6ヶ月ルール』が免除された!会社員なら、給与振込の証明を持っていくのが最強の近道だね。」
❌ 失敗・注意点 (Bad News)
Redditユーザー (最大の罠) 「ゆうちょアプリで3回却下された。理由は『名前のカタカナ入力』。在留カードにはアルファベットしか書いてないのに、アプリは完璧なカタカナ入力を求めてくる。自信がないなら窓口に行ったほうが早い。」
Redditユーザー (留学生) 「6ヶ月未満でも口座は作れたけど、罠があった。『非居住者口座』扱いだから、国内送金しようとしたら国際送金扱いで7,500円も手数料を取られそうになった。半年経つまでは、ただの『現金保管箱』として使うしかない。」
実践編:ゆうちょ銀行での口座開設ステップ(推奨ルート)
最も成功率が高い「ゆうちょ手続きアプリ」を使った開設方法を解説します。

- ステップ 0: 準備
- 在留カード(裏面住所あり)
- スマホ
- 日本の電話番号(SMSが受信できること)
- ステップ 1: アプリをダウンロード
- 「ゆうちょ手続きアプリ (Yucho Tetsuzuki App)」をストアから入手します。対応言語(英語・ベトナム語・中国語など)を選択します。
- ステップ 2: 本人確認 (eKYC)
- 画面の指示に従い、在留カードのICチップをスマホで読み取り、自分の顔を撮影します。
- ステップ 3: 情報入力(※ここが最難関)
- 名前: 在留カード通りにアルファベットで入力します。
- カナ: 自分の名前のカタカナ表記を正確に入力してください(例: SMITH → スミス)。ここが一文字でも銀行の想定と違うと審査に落ちます。
- ステップ 4: キャッシュカード受取
- 審査が完了すると(約1〜2週間)、簡易書留でキャッシュカードが届きます。必ず本人が在宅して受け取る必要があります。
よくあるトラブルと解決策 (Troubleshooting)
Q. アプリで「名前(カナ)」の入力エラーが消えません。
A. これが最も多い却下理由です。 在留カードにはアルファベットしか記載されていませんが、銀行システムは「カタカナ」での登録を必須とします。あなたが入力したカタカナ(例: スミス)と、銀行側が想定するカタカナ(例: スミース)が一文字でも違うと、本人確認で弾かれます。 解決策: 何度やってもダメな場合は、アプリを諦めて窓口に行き、行員にカタカナのフリガナを確認してもらいながら手続きしてください。
Q. 「口座開設をお断りします」というメールが来ました。なぜですか?
A. 主な原因は以下の通りです。
- 在留期限が3ヶ月を切っている。
- 入力した住所と在留カードの住所が一字一句一致していない(部屋番号の抜けなど)。
- すでにゆうちょ銀行に口座を持っている(原則1人1口座です)。
次のステップ:口座を作ったらすべきこと(手数料の罠を回避せよ)
銀行口座は「ゴール」ではなく「スタート」です。しかし、ここで多くの人が**「手数料の罠」**にハマります。
⚠️ 警告:最初の6ヶ月は銀行で「送金」をしてはいけません
来日6ヶ月未満で作った口座は、法的に「非居住者口座」として扱われます。 この期間中、ATMでの入出金は無料ですが、他行への振込(家賃の支払いなど)を行うと、国内送金であっても「国際送金扱い」となり、数千円(場合によっては7,500円!)の手数料がかかるケースがあります。
では、どうすればいいのでしょうか?
解決策:Wise (ワイズ) を使う
日本の銀行から母国へ送金する場合、または国内での資金移動が必要な場合、銀行の窓口を使うと高額な手数料と数日の時間がかかります。 Wiseなら、「非居住者」の手数料区分に関係なく、格安の手数料で高速に送金が可能です。
作ったばかりの銀行口座は「給料を受け取る場所」として使い、送金はWiseに任せるのが、賢い外国人の常識です。
🚀 手数料で損をしたくないあなたへ 以下のリンクから登録すると、最大75,000円までの送金手数料が無料になるクーポンが適用されます。銀行の「非居住者手数料」を回避するために、今すぐ登録しておきましょう。
👉 Wiseに無料登録する(手数料割引クーポン付き) (※世界中で1600万人が利用している安全なサービスです)
まとめ:まずは「ゆうちょ」から始めよう
日本の銀行口座開設は、外国人にとって確かに高いハードルです。しかし、このガイドの通りに進めれば必ず開設できます。
あなたのアクションプラン:
- 今日: 市役所で住民登録をする。
- 明日: Mobal SIM を契約して電話番号を手に入れる。
- 明後日: 「ゆうちょ手続きアプリ」で申し込む(ダメなら窓口へ)。
- 開設後: すぐに Wise を登録して、高額な送金手数料を回避する。
この4ステップで、あなたの日本での経済活動は自由になります。 Good luck!
免責事項
※ この記事の情報は、執筆時点で正確です。法律や規制は変更される可能性があるため、常に公式ソースで最新情報を確認してください。この記事のコンテンツについて生じた損害については一切責任を負いません。


