【2025年12月最新】楽天経済圏は終わったのか?「改悪」後の日本で賢くポイントを稼ぐ5つの新・鉄則


CEO / Native Japanese Expert
更新日: 2025年12月5日
2025年10月の規制強化で「楽天経済圏」は終了したのか?結論はNoです。複雑化したSPUやふるさと納税の新ルールを完全解説。在留外国人が改悪後の日本で賢く生き残り、年間3万円以上の生活費を削減するための「5つの新・鉄則」を公開します。
2025年12月現在、日本のSNSや外国人コミュニティ(Reddit)を見ていると、こんな「嘆き」が聞こえてきませんか?
「最近、楽天ポイントが全然貯まらなくなった気がする……」 「ふるさと納税のポイント還元が終わったって本当?」
結論から正直にお伝えします。その通りです。かつての「ポイント祭り」は終わりました。
2025年10月の総務省による規制強化で、「ふるさと納税で寄付をして、返礼品をもらい、さらに数万ポイントを稼ぐ」という錬金術は使えなくなりました。さらに、SPU(スーパーポイントアッププログラム)のルールも複雑になり、ただ漫然とカードを使っているだけでは、還元率は下がる一方です。
では、私たちは 「楽天経済圏」から脱出すべきなのでしょうか?
答えは 「No」 です。 ルールは厳しくなりましたが、それでも楽天は、私たちの生活コストを 「年間3万円〜5万円」 ほど削減してくれる最強のツールであり続けています。必要なのは、新しいルールへの「適応」だけです。
この記事では、少し厳しくなった2025年の日本で、賢く、着実にポイントを稼ぎ続けるための 「5つの新・鉄則」 をガイドします。
Rule 1: "The Click" (毎月1日の儀式を忘れない)

まず最初に、最も重要な変更点からお話しします。 かつては、楽天モバイルを契約していれば、自動的に楽天市場でのポイント倍率が上がっていました。しかし、その便利な時代は終わりました。
2025年2月以降、楽天モバイル契約者(最強プラン)がSPU特典(+4倍)を受けるためには、毎月必ず「エントリーボタン」を押さなければなりません。
これを忘れるとどうなるでしょうか? あなたがどれだけ楽天市場で買い物をしても、ポイント倍率は上がりません。せっかくの「+4倍」が「0倍」になってしまうのです。
今すぐやるべきアクションプラン
- 毎月1日のルーティンにする: カレンダーに登録しましょう。月が変わったら、まず楽天市場のアプリを開きます。
- ボタンを探す: トップページの「SPU」バナー、またはキャンペーンページから「エントリー」ボタンをクリックします。
- 確認してから買う: 必ず「エントリー済み」の表示を確認してから、買い物を始めてください。
正直、面倒ですよね。でも、たった1回のクリックで還元率が劇的に変わります。まだ楽天モバイルを使っていないなら、この「+4倍」の権利を得るために乗り換える価値は十分にあります。

Rule 2: "The Ritual" (楽天Pay 1.5%還元を死守せよ)

楽天モバイルの設定ができたら、次は「街中での支払い」を見直しましょう。 コンビニ、ドラッグストア、スーパーで、まだプラスチックのクレジットカードを出していませんか? あるいは、なんとなくPayPayを使っていませんか?
楽天ユーザーにとっての正解は、 「楽天カードでチャージした楽天Pay」 一択です。
- PayPay: 基本還元率 0.5%(還元率を上げる条件は非常に厳しいです)
- 楽天Pay: 基本還元率 1.5%(条件あり)
なぜPayPayではダメなのか?詳細な還元率の比較は 『【2025年版】PayPay vs 楽天ペイ:日本で最強のスマホ決済はどっち?』 で解説しています。
この圧倒的な「1.5%」を維持するための条件が、2025年7月から少し厳しくなりました。 それは、 「前月に、楽天ポイントカードアプリを2回以上提示すること」 です。
1.5%還元を維持する「儀式」
これをクリアしないと、還元率は1.0%に落ちてしまいます。以下のルーティンを習慣にしましょう。
- 月初のコンビニで: コーヒーや水を1本買う時に、必ず「楽天ポイントカードアプリ」のバーコードをスキャンしてもらう。
- ドラッグストアで: マツモトキヨシやサンドラッグなどで買い物をする時に、必ずスキャンしてもらう。
たったこれだけ(月2回)で、翌月の還元率が1.5%に固定されます。ゲームのクエストだと思って、毎月クリアしてしまいましょう。

Rule 3: "The Sober Tax" (ふるさと納税の真実)

日々の買い物の次は、年に一度の大きな節約チャンス、「ふるさと納税」についてです。
2025年9月まで、私たちはふるさと納税で大量のポイントを獲得できました。しかし、10月の規制により、ポータルサイト独自の過度なポイント付与は禁止されました。
では、もうふるさと納税はやる意味がないのでしょうか? いいえ、「住民税の控除(Tax Deduction)」という最大のメリットは1円も減っていません。
- 以前: 税金が安くなり、返礼品がもらえ、ポイントも儲かった(少し異常な状態でした)。
- 現在: 税金が安くなり、返礼品がもらえる(正常な状態に戻りました)。
これからは、複雑なポイント計算で頭を悩ませる必要はありません。「お買い物マラソン」の倍率を気にする必要もありません。 ただシンプルに、「欲しい返礼品(お米、肉、フルーツ)」を選び、楽天カードで決済するだけです。カード決済分の1%ポイントは、現在も変わらず付与されます。
「そもそもふるさと納税の仕組みがよく分からない」という方は、こちらの 『外国人のためのふるさと納税・完全ガイド』 で、住民税が安くなる仕組みを確認してください。
祭りは終わったけど、たった2,000円の自己負担で60kgの米が手に入るなら、やらない理由はないよ。ポイントはおまけだと思えばいい。
Rule 4: "Waste Management" (期間限定ポイントの消化法)
ポイントを「貯める」ことと同じくらい重要なのが、それを「捨てない」ことです。 楽天経済圏で最もやってはいけないミス、それは 「期間限定ポイント(Limited Time Points)を失効させること」 です。
キャンペーンで貰えるポイントの多くは、有効期限が約45日しかありません。そして厄介なことに、これらは**「楽天カードの支払い」には充当できない**のです。
最適な消化ルート
では、どうやって使い切ればいいのでしょうか?
- 楽天Payで使う(推奨): アプリの設定画面で「すべてのポイント/キャッシュを使う」の横にある設定を開き、**「期間限定ポイントを優先して使う」**にチェックを入れてください。これで、コンビニやスーパーでの支払いに自動的に消費されます。
- 楽天モバイルで使う: 月々のスマホ代の支払いにポイントを充当する設定にしておけば、毎月勝手に消化してくれます。
警告: 楽天市場での買い物でポイントを使ってはいけません。ポイント利用分にはポイントが付かないため、もらえるポイントが減ってしまいます。 「楽天市場ではカードで払い、街中ではポイントで払う」 。これが鉄則です。
Rule 5: "The Timing" (0と5のつく日を待て)

最後に、買い物の「タイミング」についてです。 多くのキャンペーンが終了・改悪されましたが、 「毎月5と0のつく日(5, 10, 15, 20, 25, 30日)」 のキャンペーンは生き残っています。
楽天市場で何か(水、洗剤、ガジェットなど)を買おうと思った時は、必ず自問してください。 「今日は5か0のつく日か?」
もし違うなら、商品を「カート」に入れて、その日が来るのを待ってください。 エントリーしてその日に買うだけで、ポイント倍率が上がります。急ぎでない限り、数日待つことが利益に繋がります。
結論:楽天経済圏は「ゲーム」から「インフラ」へ
2025年の楽天経済圏に、かつてのような派手な興奮はありません。 しかし、電気、ガス、通信、そして日々の食料品。これら生活の基盤(インフラ)を楽天に寄せることで、**年間数万円の「非課税の利益」**を生み出すシステムは健在です。
- 楽天カードを作る(すべての基本)。
- 楽天モバイルを契約し、毎月エントリーする(SPU +4倍)。
- 楽天Payを使い、月2回アプリを提示する(1.5%還元)。
この3つを淡々と実行するだけで、あなたは日本に住む他の外国人よりも、確実に賢く生きることができます。
ポイントで節約したお金は、家賃や光熱費の支払いに充てましょう。東京でのリアルな生活費の内訳は 『東京の一人暮らし、月いくらかかる?(2025年版)』 が参考になります。

よくある質問 (FAQ)
Q1. 期間限定ポイントで投資信託は買えますか?
いいえ、買えません。楽天証券でのポイント投資に使えるのは「通常ポイント」のみです。期間限定ポイントは、楽天Payで日々の食費などに使うのが最も効率的です。
Q2. 楽天カードの支払いにポイントを使えますか?
「通常ポイント」であれば、カードの請求額(ショッピング利用分)に充当することができます(ポイントで支払いサービス)。しかし、「期間限定ポイント」は充当できません。
Q3. 英語のサポートはありますか?
残念ながら、楽天の公式サイトやアプリの多くは日本語のみです。Google Chromeの自動翻訳機能を使うか、当サイトの「英語解説ガイド」を参考にしながら操作することをお勧めします。
Q4. ふるさと納税でポイントは全く付かないのですか?
「自治体への寄付に対するキャンペーンポイント(+9倍など)」は付きません。しかし、決済手段としての「クレジットカード利用ポイント(通常1%)」は、通常の買い物と同様に付与されます。
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