ITエンジニア・プログラマーのための日本での転職エージェント完全ガイド


CEO / Native Japanese Expert
更新日: 2025年12月15日
日本でIT転職したいエンジニア向けに、英語対応の求人サイトと転職エージェントの仕組みや選び方、よくある失敗パターンと回避策までまとめて解説します。
日本でIT転職するなら、最短ルートは 「英語OKのIT求人ボードで母集団を作る」 → 「強いエージェントで条件交渉」 → 「重複応募事故を防ぎながら並走」 です。
多くの外国人エンジニアが「日本語が完璧じゃないから」と諦めがちですが、実は 英語だけで応募できるハイクラス求人 は東京に集中しています。
このガイドでは、先に “勝ちパターン” を渡すので、あとはその通りに動けばOKです。

結論:あなたはどのルートが最速か(3パターン)
まずは自分がどれに当てはまるか決めてください。
- A:英語中心で転職したい(日本語に自信なし) → TokyoDev / Japan Dev から始めるのが速いです。
- B:外資・ハイクラス(年収アップ)を狙う → Robert Walters (Tech) に相談しつつ、比較用に求人ボードも並走が安全です。
- C:日系グローバル/管理職も視野(マネージャ/専門職) → JAC Recruitment のような “360 style” 型で深く握ってもらうのが合いやすいです。

日本の転職エージェントの仕組み(無料の理由と、裏側のルール)
先輩から最初に言っておくと、転職エージェントは基本的に 求職者は無料 で使うものです。
その代わり、エージェントは 「企業側の採用成功」 で報酬が発生するビジネスなので、相性が合わない担当に当たると “押し込み” が起きることがあります。
ここで知っておくべき違いは2つだけ。
- 分業モデル(Division-of-Labour) 候補者担当(CA)と企業担当(RA)が分かれているタイプ。大手はこのパターンが多く、求人数を広く集めるのが得意です。
- 360 style 1人のコンサルタントが企業と候補者の両方を見るタイプ(JAC Recruitmentなどがこのモデル)。企業の内情や「本当の募集背景」まで深く知っているのが強みです。
どっちが正解というより、 「あなたの希望が固いかどうか」 で選び分けるのが失敗しにくいです。
希望が固い(年収、職種、働き方が明確)なら分業でも戦えますし、希望がまだ曖昧なら360 styleで “企業の内情” まで含めて詰める方が楽です。
失敗談から逆算:リクルーターの地雷チェック(よくある論点)
RedditやSNSでよく見る論点は、だいたい次のパターンに収束します。
- 返信が遅い・途中でフェードアウトされる (=あなたが優先順位の低い候補者として扱われている)
- 興味がない職種を大量に投げられる (=あなたの履歴書をよく読まず、キーワードマッチだけで自動送信している)
- 「今すぐ応募して」と急かされる (=候補者の都合より、エージェントの月次ノルマが優先されている)
- 希望年収に対して現実的な説明がない (=交渉力が弱い、または安く買い叩こうとする企業ばかり紹介される)
先輩のおすすめ回避策はシンプルで、 初回面談でこの5つを質問して反応を見ること です。
- 「私の条件で、直近1か月に似た成約事例ありますか?」
- 「応募前に、企業側の懸念点を何だと見ていますか?」
- 「面接で見られるポイントはどこですか?」
- 「同時に何社くらい並走が現実的ですか?」
- 「同一企業への重複応募はどう管理しますか?」(ここ超重要)
まともなエージェントなら、これらの質問に具体的かつ即座に答えられます。答えに詰まるようなら、担当変更を検討しても良いでしょう。
まず母集団:TokyoDev / Japan Dev を使うべき人
英語中心で転職したいなら、最初にやるべきは “英語OKの求人が集まる場所” に寄せることです。
TokyoDev は英語話者向けの開発職求人を集めたジョブボードとして運営されていて、海外応募できる求人の一覧も用意しています。
Japan Dev も同様に英語話者向けの開発職求人を扱い、公式に「キュレーション(厳選)」を強調しています。シリコンバレースタイルの企業や、モダンな技術スタックを採用している企業が多いのが特徴です。
このタイプの媒体は、 最初から “英語環境” を前提にした求人が見つかりやすい のが最強のメリットです。
先輩式:おすすめの使い方
- 1日目 :職種を1つに絞る(例:Backend / Mobile / Data など)
- 2日目 :応募の軸を3つに絞る(年収、リモート、技術スタック)
- 3日目 : 10社だけ 応募する(大量応募は後で管理不能になり事故ります)
外資・ハイクラス狙い:Robert Walters (Tech) の使いどころ
「年収を上げたい」「外資・グローバル環境に寄せたい」なら、 Robert Walters のTechnology領域のような、職種特化チームから入るのが定石です。
彼らはIT/テック領域の専門チームを持っており、一般的な「なんでも屋」のリクルーターとは話の通じ方が違います。
ここでの勝ち筋は、求人探しそのものよりも 「交渉」 です。 求人ボードで “相場” を把握しつつ、エージェントに「他社ではこのくらいのオファーが出ている」という比較材料を渡して、年収交渉を強くするのが、いちばん再現性があります。
管理職・日系グローバルも視野:JAC Recruitment の使いどころ
JAC Recruitment は自社の強みとして、 360 style(同一コンサルが企業と候補者の両方を担当) を採用しています。
先輩的に、JACが刺さりやすいのはこういう人です。
- 職種はITでも「PM」「エンジニアリングマネージャー」「専門職」で、条件が複雑
- 企業カルチャーや組織事情(誰が上司になるか等)まで理解してから決めたい
- “入社後のミスマッチ” を最小化したい (短期離職でキャリアを傷つけたくない)
逆に、若手エンジニアでスピード重視なら、まずは求人ボードで数を当ててからでも遅くありません。
複数併用が基本:重複応募トラブルを防ぐ(ここだけは絶対)
エージェントや媒体の併用自体は普通ですし、推奨されます。 ただし最悪なのが、 同じ企業に別ルートで重複応募(Double Booking) してしまう事故です。これをやると企業側の心証が落ちたり、選考が止まったりします。
だから、簡単な 管理表(Spreadsheet) を作りましょう。
- 企業名
- 求人URL
- 応募日
- 応募経路(TokyoDev / Japan Dev / RW / JAC など)
- 担当者名
- 現在ステータス
この1枚があるだけで、併用のデメリットがほぼ消えます。新しいエージェントと話すときは、必ずこのリストを見せて「ここには既に応募済みです」と伝えましょう。
採用される条件を現実に合わせる(日本語・経験年数・在住/海外)
SNSでよくある失速パターンは 「やりたい仕事」だけで走って、“採用される条件” を見ないこと です。
TokyoDevやJapan Devのように英語話者向け求人が多い場所を軸にするのは、ここをショートカットするためです。
また、海外応募可否は媒体や求人で明確に差が出ます。海外から動く場合は 「Visa sponsorship available」 や 「Apply from abroad」 などの導線がある求人群を優先すると、ムダ打ちが減ります。ここが曖昧な求人に応募しても、“そもそも対象外” で消耗するだけです。
オファー交渉:年収を上げる実務(先輩の作戦)
交渉は気合じゃなくて、 「材料」 です。 材料の作り方はこうです。
- 求人ボードで「似た条件の求人」を3つ集める(相場の根拠を作る)
- エージェントに「他社とも比較検討中」の前提を渡す(交渉の正当性を作る)
- 条件は “年収だけ” じゃなく、リモート可否・職位・技術裁量もパッケージで見る
SNSの論点でも「オファーが弱い/期待とズレる」という不満は多いですが、最初から “比較前提” で動くのが最も安定します。
次に読む(内部リンク)+FAQ
ここまで読んだなら、次の2本も一気に押さえると失敗が減ります。 特に 「銀行口座」 は、内定が出た後に慌てて作ろうとしても間に合わないことがあるので、今のうちに確認しておきましょう。
- 日本の転職サイト全体像(IT以外も含む) https://ibis.prodouga.com/ja/work-study/japan-job-sites-comparison-2025
- 内定後に詰まりやすい「給与振込口座」対策 https://ibis.prodouga.com/ja/essentials/japan-bank-account-guide-2025
FAQ:よくある質問
Q: 海外から応募する場合、何から始めるべきですか? A: まずはTokyoDevやJapan Devで「Visa sponsorship」がある求人を探してください。同時に、LinkedInのプロフィールを最新にし、勤務地希望を「Japan」に設定しておくと、リクルーターから見つけてもらいやすくなります。
Q: 日本語ができないと詰むポイントはどこですか? A: 開発現場では英語だけで回ることも多いですが、契約書類や人事手続きで日本語が必要になることがあります。エージェントを使う場合、そういった事務手続きのサポートが期待できるか確認しておくと安心です。
Q: エージェントは何社併用が適正ですか? A: 2〜3社が管理しやすい限界です。「英語求人ボード1つ」+「エージェント1〜2社」の組み合わせが最もバランスが良いでしょう。
免責事項
※ この記事の情報は、執筆時点で正確です。法律や規制は変更される可能性があるため、常に公式ソースで最新情報を確認してください。この記事のコンテンツについて生じた損害については一切責任を負いません。


